突きつけられた現実を胸に
正直1月にあの報道があった時は「どうせガセでしょ」と思っていた。
その後あのスマスマでの放送があって「何このお通夜状態」と感じ、
色んな憶測が飛び交ったけどとりあえず解散してない事実だけを見て、自分が応援するグループ達を追いかける事で昨日まであんな報道は忘れていた。
そして昨日キスマイ福岡1日目が終わり、楽しくご飯を食べてきて、ホテルに帰ってきてテレビをつけ、しばらくたった時に緊急ニュースにてSMAP解散を知らされた。
twitterではさっきまでの福岡初日の楽しいレポが流れてきていたのに急に騒然としていて、
私もただひたすらに「意味がわからない」としか言えなかった。
一番初めにジャニーズのアイドルという姿を見せ付けてくれたグループが解散する。
私が小学生の時からずっとテレビの中で活躍していた彼らが解散する。
今までも他のグループで脱退等があり、ジャニーズを応援していたら色んな事があることは十分すぎるほどわかっていた。
でも私から見てSMAPは全てを持っていて、何でもこなしてきて、乗り越えてきた唯一で絶対の日本中が知ってる当たり前のアイドル5人組だった。
昔解散したグループがあったとしても、その後新たな歴史を築いてきた彼らが解散する事なんて有り得ないと思っていた。
「終わりってくるんだ。」
ただただそれを突きつけられた瞬間だった。
「ずっと5人で」「ずっと7人で」「ずっとこのメンバーで」私はアイドルがそんな言葉を口にする度に、「そうだよ。ずっとずっとそれを応援させて欲しい。」と私が願う未来と彼らが進んでいく未来がどうか一緒であって欲しいと願うしかなかった。
だけどどんなに彼らがそう言ってくれたって、離れる事なんて有り得ないと思っていたって、私達がどれ程彼らの未来願っていたって、先の事は誰にもわからない。
確実な未来なんかどこにもない。
何か大きなニュース、天災、事件、色んな事をこの26年間経験してきたくせに、その度に「いつ何が起こるかわからない」と感じてきたくせに、昨日改めて実感しなきゃいけない程、私の中でその当たり前の事実が根付いていなかった事もショックだった。
避けられなかったのか、どうしようもない事なのか、もう変わらないのか、ファンができる事はなかったのか。
これが海外だったらファンが力を合わせて何かできたのかなと意味のわからない事まで思った。
日本は上から叩きつけられた事実にどれだけ反対しようとも、怒りを殺して仕方ないと受け入れてしまう勝手なイメージがあったから。(本当に私の勝手なイメージでちゃんと声を上げる人だっている)
でも私がここで何を叫んだって、どんなに受け入れ難くて、嫌で嫌で信じたくなくても、突きつけられた事実は現実でしかない。
結局私たちはいつも何も知らない。
私は今日もこの瞬間の輝いているキスマイに会いたくて、こうして今福岡まで来ている。
私はアイドルを通していつも夢を見てる。
尊くてキラキラ輝く素敵な夢を見させてもらってる。
それはお金を出してでも買いたい最高の夢だから。
だけどどれだけ一緒の時間を共有しても、漫画やアニメ、小説の様に彼らの物語が完結する事はないし、この瞬間でずっと止まってくれる事もない。
みんな私と同じように生きてる生身の人間だから。
どれ程今この瞬間を閉じ込めたいと思っても未来へと進んでいく。
今日見た彼は思い出の中でしか生きてくれない。
どんな未来があるのかなんて誰にもわかる術はないし、今という瞬間だけが全て。
儚い、切ない、苦しい、だけど最高に格好つけて笑顔で歌い、踊りながら夢を見させてくれるアイドルが好きで好きでしょうがない。
いつだって彼らの姿に一喜一憂して夢中になる。
アイドルって一体何なんだろうか。
I SCREAM TOURラスト1日。
何が書きたかったのか自分でもよくわからないけど、どうしようもなく抱えたこの気持ちを残しておきたかった。
今日この日に7人でステージに立ってくれるであろうキスマイに、私はまた数時間しかない夢を求めてこれからヤフオクドームへ向かう。
彼らはどんな気持ちでステージに立つのだろう。